役作り
役作り
役を作る、点数を上げるには、構想力が大事になります。
持っていない牌も受け入れる形を作り、目指す役に近づけていきます。
好形、高打点の手が完成したら、その局はすべての不要牌を押し切り、アガりを逃さないようにしましょう。
オリずに危険牌もすべて切って行くことは、全部ツッパるの意味の全ツッパと言われます。
ただし、役やドラは、無理に追いすぎてはテンパイすらせず、戦いに参加することもできなくなってしまうため、バランスを考えることも必要になります。
リーチ
リーチ | |||||
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解説 | |||||
門前テンパイの状態で「リーチ」と発声し、場に1000点を預けることで成立します。
使用する面子に条件はありません。 リーチ宣言後は手牌を入れ替えることができません。 |
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リーチの役は、門前であればどんな手牌にも付けることができますが、
リーチをかけた場合、手牌を入れ替えることができなくなるため、悪条件が目に見えている場合は、リスクを回避しリーチしないことも検討します。
リーチ条件
リーチをかけるべきか悩む場合は、いくつかの条件をヒントに判断する方法があります。
風 | 親 | 子 |
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点数 | 高い | 安い |
テンパイ速度 | 早い | 遅い |
待ち | 好形 | 愚形 |
好条件が3件程度揃っていればリーチをかけ、
悪条件であれば、テンパイしていてもオリることを視野に入れ進行することで無駄な放銃を回避できます。
4件すべて条件を満たした場合には、あえてダマテンとし、確実にアガりを拾う選択もできます。
手変わり
好形変化
待ちが愚形の場合には、好形を目指し手変わりを待つことになりますが、全ての形で両面変化を待つことが得策というわけではありません。
カンチャンのが両面変化のために必要なの枚数は、そのものを待っている枚数と同じです。
両面変化する牌 | |
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変化に時間がかかりテンパイ速度が遅れるよりも、カンチャンやペンチャンでもそのままリーチ宣言することで、相手の手を止めるリーチのメリットがうまく働くこともあります。
しかし相手に好条件で追いつかれた場合にはやはり分が悪いため、テンパイが早いだけのリーチはリスクを伴います。
一手変わり
手変わりによって役が付く場合があります。
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現状リーチのみ1翻の手ですが、を引くことでジュンチャン、三色の5翻に変化します。
一手変わりジュンチャン、一手変わり三色、などといいます。
を引いても両面変化かつ平和の手になるため、このままリーチしてしまうのは惜しい手です。
リーチを考える上で、条件の他に役とのバランスも大事になります。
三色同順
三色同順 | |||||
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解説 | |||||
3種類の数牌で同じ数字の順子を3面子完成させ成立します。
片アガりになるケースがあります。 |
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三色が狙える形
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で両面のできている形には必要ないように見えますが、
を引いた場合、の三色の形が完成します。
見逃さないようにし、を持つことで手牌の打点アップが見込めます。
三色は決して偶然役ではありません。
狙うのと狙わないのでは、完成に大きく差が出ます。
一気通貫
一気通貫 | |||||
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解説 | |||||
1種類の数牌で123、456、789の並びの3面子を完成させ成立します。
片アガりになるケースがあります。 |
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一通が狙える形
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この場合もは必要ないように見えるかもしれませんが、
一通をイメージしを捨てずに持つと、
を引き、比較しを切り、を引き…と発展することは実際少なくありません。
都合のいい話に思えるかもしれませんが、疑わず試してみましょう。
ホンイツ
ホンイツ | |||||
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解説 | |||||
1種類の数牌と字牌で4面子1雀頭すべてを構成し成立します。
字牌を含まずに構成すると6翻のチンイツになります。 |
門前での完成は難しい役ですが、
鳴いても2翻で役牌と複合しやすく、ドラが1枚でもあれば簡単に4翻になる鳴きの効果的な役です。
他家の不要牌になりやすい字牌を鳴いて使えるのもホンイツの良い点です。
迷彩
鳴かせてもらう工夫も必要になります。
どうしても一色手は河が派手になってしまい、手の悪いプレーヤーからは警戒され、欲しい牌が絞られてしまうことがあります。
そこで、あえて不要な字牌から切り出す、不要な数字牌をギリギリまで持つなどし、ホンイツを狙っていることがバレないようにすることで他家の捨て牌を上手に利用し、早くホンイツを完成させることができます。
捨て牌を分かりにくくするという意味で、迷彩といわれます。
まったく逆の考え方で、不要なドラや赤牌も序盤から堂々と切り出し、切りにくくなった牌をかかえた相手をオろしてしまうという戦い方もあります。
その間に時間を作り、自身のツモで仕上げます。
持っている牌や、自身の性格に合わせて好きな方法で戦ってみましょう。
七対子
七対子 | |||||||
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解説 | |||||||
通常の4面子1雀頭の手を面子手、
対子を多く使用し、七対子、またはトイトイなどが狙える手を対子手といいます。
七対子を狙うには、手の内に4対子あることが目安とされていますが、対子の数に限らず、牌の種類や組み合わせを判断材料に含み選択します。
面子手に向かいたい形
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面子手と比較した場合、対子手はやはり受け入れや待ちの部分で大きく劣るため、4対子であっても、面子手が選択できる場面であれば、面子手に進むことが無難な選択といえます。
対子手に向かいたい形
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逆に、面子手が完成しにくいと判断できる組み合わせが、対子手を選択しやすい手といえます。
- 七対子のメリット
- 待ちや受け入れを選択できます。
- ドラが2枚ずつ乗り、高打点になりやすい手です。
- 七対子のデメリット
- 受け入れが少なく、完成しにくい手です。
- 待ち枚数の少ないタンキ待ちになります。
必ずタンキ待ちになるため、リーチをかける際には、ドラ待ちで打点を確保する、または他家の不要牌になりやすい牌で待つことでリスクを回避します。
見た目はシンプルな役ですが、早く完成させるには山読みなどの技術が必要です。
他の役にはなかなかない、最後の待ちを自分で選択できるという楽しみがあります。
国士無双
国士無双 | |||||
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解説 | |||||
1・9・字牌を1枚ずつと、その内いずれかの牌1枚の14枚で構成し成立する超特殊役です。
4面子1雀頭を採用しない役は七対子と国士無双のみです。 テンパイ形が1枚も重なりのない13面待ちの場合、ダブル役満とするルールもあります。 |
国士無双は、役満の中では比較的出現率の高い役満です。
配牌では途中流局させることもできる九種九牌を目安に国士無双を狙うか選ぶことになります。
13種類の牌を使う特殊役で、進行も特殊になるため、メリットやデメリットを比較し、場の状況に合わせて選択します。
- 国士無双を狙うメリット
- アガれば役満の加点となります。
- 他家の安全牌になりやすい字牌を多く持っているため、オリの選択後安全に進められます。
- 国士無双を狙うデメリット
- アガりの確率が低く、ほぼオリの捨て局になります。
- 途中で別の役に移行しにくい手です。
迷彩
ホンイツや七対子以上に捨て牌が派手になりますが、少しでもごまかしたい場合は、一切の他の役を捨て、不要な字牌を先に切り出しておく、また、せめてホンイツに見えるよう一色ずつ切るといった方法があります。