有効牌・不要牌


有効牌・不要牌

手牌から捨てる牌を選ぶ際、ヒントになる考え方があります。

面子構成に有効で必要な牌を有効牌
不要で無関係の牌を不要牌といいます。

字牌は孤立していればなかなか使い道がないことがわかりますが、数字の牌にも、組み合わせにより機能していない不要牌、数字が離れていても有効な牌が存在します。

機能していない不要牌

カンチャン+不要牌

一萬二萬四萬 六筒八筒九筒

一萬二萬四萬から1面子を作る場合、一萬が不要牌となります。

欲しい牌は三萬で、三萬を受け入れる形には、一萬はあってもなくても関係のない牌です。

四萬も同じ不要牌に思えるかもしれませんが、残った形がカンチャンになるか、ペンチャンになるかの比較により、四萬ではなく一萬が不要牌になります。

カンチャンとペンチャンの比較

cat

まずは機能していない牌を優先的に処理します。

スジの孤立牌

同じ考えを発展させると、実は一萬四萬だけで持っていた場合にも、一萬が不要だということがわかります。

一萬の有効牌である二萬三萬は、四萬の有効牌でもあるため、一萬を切っていても四萬を持っていれば使うことができます。

一萬四萬 一萬二萬四萬 一萬二萬三萬四萬

捨てた牌の有効牌を引いてもフォローする牌を持っていることで、ロスのない手順での進行が可能になります。

cat

数字の一萬四萬の組み合わせというと、安全牌の考えにあるスジと同じです。

先にスジを覚えている場合は悩まず不要牌を導き出せます。

一萬四萬一萬が不要牌でも、七萬は不要にはなりません。

七萬の有効牌の八萬九萬は、四萬があっても使うことができません。

四萬七萬 四萬七萬八萬 四萬七萬八萬九萬

ここまでは、あくまでも1面子作る上での考え方です。

2面子作る場合は、四萬の孤立牌が二萬三萬四萬五萬六萬となり、一萬フリテンになる可能性があるため、注意が必要です。

両面+不要牌

一筒三筒四筒と持っていた場合、一筒が不要牌です。

両面ターツが2つつながり、複雑になった形にも機能していない牌が存在することがあります。

二筒三筒五筒七筒八筒

有効牌の多い五筒は、不要牌に見えにくいかもしれませんが、この形ではまるで機能していません。

二筒三筒五筒七筒八筒 二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒

有効牌が多いということは、他プレイヤーの待ちにもなりやすい牌です。

不要な上、持っていると危険になるため、早めに切ることで無駄な振り込みを減らすことができます。

隠れた有効牌

孤立牌+孤立牌

スジでもない一索五索の組み合わせの場合、不要となる場面も多くはなりますが、一索は実は隠れた有効牌です。

一索五索三索を引くことでリャンカンの形になります。

一索三索五索

1~9まで、間3枚離れている組み合わせが全て該当します。

一索三索五索 二萬四萬六萬 三筒五筒七筒 四索六索八索 五萬七萬九萬

リャンカンは、両面と同じ8枚の受け入れがある優れたターツです。

他に不要牌がある形では一索はすぐに切らず、三索引きを受け入れる形を作っておくことで、アガりへのスピードに大きく違いが出ることもあります。

リャンカンと両面は、待っている牌の枚数は同じですがいくつかの違いがあります。

リャンカンと両面の比較
一索三索五索

リャンカンは、最後まで残ってしまった場合、
必ずカンチャン待ちになってしまいます。


四筒五筒

両面は、待ちも両面になる他、
1枚分のスペースに安全な牌を持っておくことができます。

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選べる場面であれば、最も優秀な両面を選びましょう。

両面+リャンカン

ターツがつながった形に、見落としやすいリャンカンが隠れているパターンがあります。

二萬四萬五萬六萬六萬七萬

二萬四萬五萬六萬六萬七萬と分けてしまうと二萬が不要牌に見えてしまうかもしれませんが、
並び変えると二萬四萬六萬五萬六萬七萬となり、二萬は、リャンカン形で使われている有効牌です。

比較的実戦で多く登場する形のため、覚えておくとフリテンになるミスを回避できます。

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カンチャン+カンチャン

一筒三筒四筒六筒八筒

不要牌を考える上で、どうしても有効牌の少ない端牌を切ってしまいそうになりますが、この形でも、一筒カンチャンで機能している有効牌です。

二筒を引けば、リャンカンが残り、五筒を引けばカンチャンとカンチャンが残ります。

一筒二筒三筒四筒六筒八筒 一筒三筒四筒五筒六筒八筒

一筒は有効牌のため、捨てるとフリテンになることもありますが、他に中張牌を残すことで、タンヤオの役が付きやすくもなります。

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有効牌、不要牌に役とのバランスを加えて考えることで、自身の手作りが更に楽くなるでしょう。

両面+両面

両面待ちにする際、捨てる牌が選択できる場面があります。

三索四索五索五索六索六索

門前であれば三索を切ると高目一盃口の形になります。

四索五索五索六索六索

ただし、鳴いている手では一盃口は役にならないため、六索を切ることで、先に二索を引いた場合に五索と入れ替え、三面張変化させられる形にしておくことができます。

三索四索五索五索六索 二索三索四索五索六索

門前でも点数がいらない場面であれば、役よりも待ちを良くできる可能性を残すことでアガり率が上がります。