捨て牌読み・山読み
手出し・ツモ切り
捨て牌を読む際、プレーヤーが手牌から切った手出し牌か、また、引いてそのまま切ったツモ切りかということは大きな材料になります。
当てはまるパターンばかりではありませんが、手出しは手牌に関連する牌で、ツモ切りは無関係の牌であると考えられます。
対局中、すべての手出しツモ切りを見ているのは大変な作業です。
まずは、手出しに違和感を感じた牌を覚えておくだけでも充分に読むことができます。
特に、ポンやチーの鳴きの後は必ず手出しのため、キーとなる牌であることが多くあります。
面前では、リーチの宣言牌は手出しであったかツモ切りであったかにより価値が変わることもあるため、できるだけ見ておく必要があります。
スジ
捨てられている牌からスジにより安全な牌を読むことができますが、危険な牌となるスジも存在します。
相手の待ちの形を、両面待ちと想定した読みが多く存在します。
またぎスジ
またぎスジから危険牌を読むことができます。
またぎスジの仕組み |
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のターツを持っていた場合、 |
特にリーチ宣言牌、最終手出しの牌をまたぐ牌が危険です。
捨て牌 | 危険牌 | |
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裏スジ
裏スジから危険牌を読むことができます。
裏スジの仕組み |
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不要牌を選ぶ際、と持っていれば |
不要牌を最後まで持っていることは考えにくいため、
主に、リーチ宣言牌、最終手出しの牌から離れた牌が対象です。
捨て牌 | 危険牌 | |
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裏スジからできる山読み
裏スジからは、山に残っている牌を読むこともできます。
裏スジからできる山読みの仕組み |
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を捨てているプレーヤーの手牌に 裏スジの仕組みにより、 |
捨てられているのが序盤であるほどから早々とを捨てたパターンも考えにくく、期待度が高まります。
同じ捨て牌になっているプレーヤーが多ければ、の残り枚数も多くあると考えられ、もし自身でのカンチャン待ちを持っている場合には、愚形といえど悪い待ちではないと判断することができます。
カンチャンでもよくアガる強いプレーヤーは読みの技術があるでしょう。
間四軒
裏スジの延長で危険度の上がる間四軒(あいだよんけん)という考え方があります。
間四軒の仕組み |
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とが捨てられている場合、
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捨て牌 | 危険牌 | |
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カベ
ノーチャンス
カベやノーチャンスという安全牌の読み方があります。
ノーチャンスの仕組み |
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場にが4枚捨てられている、 |
がすべて見えていれば、もも当たり牌ではないと考えられます。
ノーチャンス
4枚 見えている牌 |
安全牌 |
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ノーチャンスからできる山読み
ノーチャンスからも、山に残っている牌を読むことができます。
ノーチャンスからできる山読みの仕組み |
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が4枚見えている場合、 ノーチャンスの仕組みにより、 |
山に残っていると分かれば、相手は安全牌として切ってくるため、はタンキやシャンポン待ちに絶好の牌です。
ただ、終盤になっても1枚も出てこない場合は、他プレーヤーも同じように待っている、またはの暗刻で3枚使われてしまっている可能性が高くなるため、注意が必要です。
中盤までのヒントとして考えておきましょう。
ワンチャンス
4枚見えていればノーチャンスですが、
3枚見えていて、あと1枚でノーチャンスとなる状況はワンチャンスといいます。
注目している相手プレーヤーが最後の1枚さえ持っていなければノーチャンスで安全牌となる考え方です。
比較的安全と言えますが、最後の1枚を持たれている可能性は確率的にもそれほど低くはないため、安全牌としては参考程度に考えましょう。
組み合わせ
捨て牌の組み合わせから読む方法があります。
カンチャン落とし
カンチャン落としからは、安全牌を読むことができます。
カンチャン落としの仕組み |
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の後にが捨てられた場合は、他に充分な形が完成していると想定でき、を安全牌と考えられます。 |
捨て牌 | 安全牌 | |
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→ | ||
→ |
通常、面子数が不充分な形から愚形のカンチャンを落とす場合、はから捨て、にを引いた両面になる可能性を残すため、
→と捨てられてもの可能性が否定されず、は安全にはなりません。
逆切り
内側の数牌の後に外側の数牌が切られる逆切りからは、危険牌を読むことができます。
逆切りの仕組み |
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本来有効牌の多いが序盤に捨てられ、 |
裏スジに加えて逆切りになることでさらに危険度が増します。
捨て牌 | 危険牌 | |
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→ | ||
→ | ||
→ | ||
→ |
また、ひっかけにひっかからないためのヒントにもなります。
捨て牌 | 捨て牌 | 危険牌 | |
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→ | → | ||
→ | → | ||
→ | → | ||
→ | → |
手出しされた逆切りに気が付けば、ひっかけの放銃を回避できます。
対子落とし
同じ牌を2枚捨てていく対子落としからは、いくつかのパターンにより安全牌、危険牌を読むことができます。
基本的には、ターツオーバーの形から対子の2枚を捨ててきたことが考えられるため、まず明確になるのは2点です。
- 七対子ではないことがわかります。
- タンキ待ちではないことがわかります。
さらに、選んで捨てていることから、捨てた対子よりも優秀な対子が手に残っていると考えられ、捨てられた牌の種類によりいくつかの可能性を消すことができます。
役牌の対子落とし |
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役牌はシャンポンに優れた牌であるため、 |
数牌の対子落としには様々なパターンが存在します。
特に、2枚目の牌が後になって出てきた場合には、関連する牌が手の中に残っていることが読み取れ、重要なヒントになります。
考えられるパターン |
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からの対子落としをした場合、 |
考えられるパターン |
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からの対子落としをした場合、 |
考えられるパターン |
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からの対子落としをした場合、 |
考えられるパターン |
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からの対子落としをした場合、 |
考えられるパターン |
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からの対子落としをした場合、 |
捨て牌 | 安全牌 | 危険牌 |
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→ | ||
→ | () | |
→ | () | |
→ | ||
→ | ()() | |
→ | ||
→ | () | |
→ | () | |
→ |
()内は、反対側のスジが通っている場合のみ安全です。